回転傾斜2軸ポジショナーを活用したアーク溶接ロボットシステム
建機部品の製造を行っている企業様へ導入した
ファナック製アーク溶接ロボット ARCmate100iD_10L での
アーク溶接システムとなります。
ワークの製作精度が要因で溶接箇所がワークによってズレることがある
ということでしたので、タッチセンシング機能を搭載し、
溶接箇所がズレたとしてもロボット側で自動位置補正を可能とし、
作業者様はワークをセットして起動ボタンを押すだけで安定して
良質なビード外観を形成した溶接を行うことができるようになっております。
システム詳細
建機部品の製造を行っている企業様へ導入した
ファナック製アーク溶接ロボット ARCmate100iD_10L を活用したアーク溶接システムとなります。
直径1m近くある円形のワークに対して36か所もの多数点のアーク溶接を熟練の溶接工で実施されており、
一つのワークの生産に1時間以上の工数が必要な危険作業でした。
さらにアーク溶接は一朝一夕で習得できる技術ではなく、実施できる溶接工の方も高齢化が進んでおり、
技術継承ができないことも問題となっておりました。
そこで本システムを導入頂いたことにより、作業者の危険な重労働からの解放と溶接技術のデータ化による継承を行うことができました。
こちらの企業様は本システムが初めてのロボット導入でしたが、
メーカーでの事前溶接トライの実施や無料のロボット操作体験等を行うことで、
「 初めてのロボット導入に対する漠然とした不安 」を少しずつ解消させて頂きつつ、ロボットに対する理解も深めていただきました。
結果、導入効果を実感頂けましたので大変喜んでいただくことができました。
費用対効果としても1名の人件費を削減することができておりますので、
年間400万程度の人件費削減に成功しております。