複数の加工機へのワーク投入・排出自動化に最適! 移動式架台 協働ロボットシステム
2023.02.09
目次
1. 移動式架台 協働ロボットシステムとは
2. 移動式架台 協働ロボットシステムがなぜ今必要とされているのか
3. これまでのロボットシステムと何が違うのか
4. まとめ
1. 移動式架台 協働ロボットシステムとは
移動式架台 協働ロボットシステムはリスクアセスメントを行い残留リスクが許容範囲内であれば、
安全柵無しで活用できる協働ロボットの特性を有効に活用したシステムとなります。
協働ロボットを移動式架台に乗せたシステムとすることで、人力でシステムを移動させることができ、
「 今日は加工機Aに対してワーク投入・排出作業を 、明日は加工機Bに対して」といった
本当に人と同じような作業を行わせることができます。
このように複数の加工機に対しての作業を1式のロボットシステムで行うことができることで、
大変投資対効果のよいシステムを構築することができます。
その為、移動式架台+協働ロボットのシステムを活用される製造業様が急増しております。
改めて、このシステムのメリットをまとめますと以下の通りとなります。
メリット
1. 複数の加工機に対して作業を行うことが可能
協働ロボットを移動式架台に搭載した場合、人力でロボットシステムを移動させることができるようになる為、
好きなタイミングで任意の加工機に対して作業を行わせることが可能となります。
ですので、多工程の自動化を一つのロボットシステムで行うことができるようになり、
大変投資対効果の高いシステムとなります。
2. 協働ロボットの特性を生かした省スペースな設備
上述にもあるように協働ロボットはリスクアセスメントを行い、リスクが許容範囲内となった際には、
安全柵無しで活用することが可能となります。その為、本来安全柵を設置しなければならないスペースが
不要となり、従来よりも省スペースに製作することが可能となります。
3. ロボットシステムでの作業から人での作業への切り替えが容易に可能
加工機へのワーク投入・排出工程の自動化を検討されているユーザー様から
「 たまに人で作業を行う必要があるから、加工機の前にロボットを設置すると邪魔になる 」
というご意見を頂戴します。
移動式架台 協働ロボットシステムであれば、好きな時に人力でロボットシステム自体を
移動させることができる為、人での作業を行う際の邪魔になることはありません。
2. 移動式架台 協働ロボットシステムがなぜ今必要とされているのか
近年、労働人口減少により業界問わず、人手不足が問題視されています。
特に製造業様においては、若い世代の製造業への参入が減っていることや定着率が低いことなどにより、
人手不足が顕著にあらわれている為、頭を抱えている方が多いのではないでしょうか。
その為、採用強化・労働環境改善、人材派遣の活用、外国人労働者の増員等、様々な対策を取られていますが、
中でも最も注力されている対策の一つに「 単純作業工程の自動化 」が挙げられます
これは様々な対策を行っても人員増加に至らない状況が続く中で、
「 現状の人員でいかに効率よく業務を行える環境をつくるか 」が重要になるからです。
自動化は製造業様でこれまでも行われてきたことではありますが、近年特に重要視されていることは
いかに短期間で償却でき、利益を生むことができるのかということです。
そこで製造業様が特に導入検討及び導入している工程の一つが「 加工機へのワークの投入・排出工程 」です。
加工機へのワーク投入・排出工程は単純作業で、ワークセットの位置や向きが固定状態(位置決め状態)であることが多く、
位置決め機構や位置補正用カメラが不要となることもあり、導入コストが抑えられる場合があります。
さらに上述でご案内させて頂いた移動式架台 協働ロボットシステムであれば、
1式のロボットシステムを複数の加工機に対して活用することができる為、投資対効果が飛躍的に向上致します。
このように製造業様が自動化を行いたい加工機へのワーク投入・排出の工程に活用でき、
低コストで投資対効果の高いシステムである移動式架台 協働ロボットシステムが今、必要とされております。
3. これまでのロボットシステムと何が違うのか
移動式架台 協働ロボットシステムは協働ロボットであることを最大限活用し、
産業用ロボットシステムのデメリットを克服したシステムなっております。
ここでは改めて産業用ロボットシステムのデメリットと、それに対する移動式架台 協働ロボットシステムの特徴をお伝えします。
産業用ロボットシステム
デメリット
1. 安全柵の設置が必須であり、広い設置スペースが必要
2. 1台の加工機に対して1式のロボットシステムが必要
3. 加工機の前面にロボットシステムを設置することが多く、人による作業に切り替えができないことが多い
移動式架台 協働ロボットシステム
特徴
1. リスクアセスメント次第で安全柵が不要となり、省スペースに設置することが可能
2. ロボットシステム自体を移動させることができ、複数の加工機に対して1式のロボットシステムで作業できる
3. 人で作業したい時にロボットシステムを移動させることができ、人による作業に切り替えしやすい
4. まとめ
これまで移動式架台 協働ロボットシステムの紹介をさせて頂きました。
これから労働人口が減少し続け、2040年には東京都の人口と同規模の1136万人減少し、
さらに人手不足が加速するといわれております。
これから必ず訪れてしまう人手不足の対策として、今こそ自動化をご検討頂くことが必要です。
その選択肢の一つとして、低コストで投資対効果の高い移動式架台 協働ロボットシステムをご検討ください。