ロボット通信Vol.97 - 協働ロボットのリスクアセスメントについて -
2019.10.28
弊社で定期発行しておりますロボット通信についてご紹介いたします
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今回の内容は・・・
■■■ 協働ロボットのリスクアセスメントについて
■■■ 片手でルービックキューヴを解く ≪Open AI≫
を紹介しております。
初めての方はぜひ一度目を通していただけたらと思います
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今月のトピックス:協働ロボットのリスクアセスメントについて
協働ロボットとは安全柵を設けず人と協働して作業をすることができるロボットです。
これについては何度も本紙で記事にしてきましたが、今回は協働ロボットのリスクアセスメントについてご説明致します。
協働ロボットは潜在的に人へ衝撃を与えるリスクを有しています。
そしてそのリスクに対し、協働ロボットの製造者・システムインテグレータ・使用者はリスクアセスメントを実施し、衝撃力及び圧力の最大値を規格(ISO/TS15066,TS B0033)に適合させる努力義務があります。
その為、衝撃値の抑制や衝突を回避する仕組みを検討する必要があり、この作業に各企業様が苦労されているお話をよく耳にします。
そんな時に有効なアプリケーションの一例として、BLUE DANUBE ROBOTICS製 衝突センサー「AIRSKIN」をご紹介致します。
「AIRSKIN」は圧力感知による衝突センサーで、柔らかい安全カバー兼センサーをロボットアームに取り付けることで、人とロボットの干渉時にセンサーが反応し、ロボットを即時停止させリスクを軽減することが可能です。
またそれに伴ってリスクアセスメントに要する時間も削減されます。協働ロボットをより安全に使用していただく為に、検討されてみてはいかがでしょうか。
▲「AIRSKIN」(BLUE DANUBE ROBOTICS様サイトより)
https://www.bluedanuberobotics.com/
今月のつぶやき:片手でルービックキューブを解く ≪OpenAI≫
片手でルービックキューブを解く。
人でも困難なその作業をロボットで実現している動画が「OpenAI」(人工知能を研究する非営利団体)のサイトで公開されています。(2019.10.21現在)
ロボットハンドでルービックキューブを解くには、解き方の自動学習だけでなく、ルービックキューブの質量・サイズやハンドの摩擦・弾性など物理的要素を考慮したロボット動作の自動学習も求められます。
その点を「OpenAI」では独自に開発した、シミュレーション環境を無限に変化させ学習を繰り返す「自動ドメインランダム化(ADR)」方式を用いることで実現しています。
この技術は現時点では未完とのことですが、高い学習能力を備えた汎用ロボットが将来的に誕生する可能性をみせてくれています。
▲ロボットハンドでルービックキューブを解く (OpenAI様サイトより)