ロボット通信Vol.89 - キーエンス製「3Dロボットビジョンシステム」体験レポート -
2019.02.27
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今回の内容は・・・
■■■ ~キーエンス製「3Dロボットビジョンシステム」体験レポート
を紹介しております。
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今月のトピックス:キーエンス製 「3Dロボットビジョンシステム」 体験レポート
先日、キーエンス様の「名古屋画像処理ラボ(名古屋市中区)」へお伺いして、
「3Dロボットビジョンシステム」を見学してきました。
ラボでは実際にビジョンシステムをゼロから設定する様子を見せていただき、本製品のキャッチコピーである「業界最高の検出能力」と「誰でもカンタン設定」を体験してきました。
▲東京(港区)・大阪(淀川区)・名古屋(中区)に、
各種画像処理機器とロボット・検査ステージが揃ったテストルームが開設
シャッタースピード自動調整
本製品では、ワークの状態に合わせて3次元測定が最適な状態になるシャッタースピードを、ワンクリックで自動算出・設定することができます。
これにより、誰でも、時間と手間を掛けずにシャッタースピードを設定することが可能です。
この機能があれば品種追加や照明等周辺環境変化時の再設定に悩まされることもなさそうです。
ビジョンカメラに高速プロセッサ搭載
検出性能が高いのにも関わらず、処理速度が抜群に速いのも本製品の特徴です。
本製品では、通常のコントローラとは別に、ビジョンカメラに高速プロセッサが搭載されており、撮像した136枚の画像の処理を全てビジョンカメラ側で行い、処理が完了したデータをコントローラへ送ることで高速化を実現していました。
このしくみがあれば、従来困難であった表裏判別や位相の判別を可能にしながらも、処理速度を落とさずに済みそうです。
モニター上で精度の高い3Dシミュレーションが可能
本製品で私が一番感動したのは、モニター上に「対象ワーク」・「ロボットハンド」・「箱」の全てを表示することができ、シミュレーションを確認しながら感覚的に把持設定などの各種設定及び微調整を進められることです。
また、「対象ワーク」・「ロボットハンド」・「箱」をモニター上に組み込む方法も、撮像データを元に設定するか、3DCADを取り込むかなのでストレスなく進められます。
他にも「オートキャリブレーション」など、本来ノウハウが必要な作業をカンタン設定機能が解決してくれており、これにより設定に要する時間は大幅に削減することが可能です。
品種追加が多く社内でビジョンカメラの設定を行う機会が多いユーザー様では特に費用対効果が高くなると思われます。
▲ 撮像した箱をクリックするだけの正確かつ簡単指定方法